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下限シャッター速度

コンパクトデジカメで、室内の写真を撮影すると、実際の明るさよりも暗い写真が出来上がることがあります。こういう場合には、下限シャッター速度を遅くすると良いでしょう。

シャッタースピードが遅いほど明るく撮れる

コンパクトデジカメは、オートで撮影すると、明るい場所だとシャッタースピードが速くなり、暗い場所だとシャッタースピードが遅くなります。明るい場所での撮影なら、シャッタースピードを意識する必要はそれほどありませんが、暗い場所で明るい写真を撮影するためには、シャッタースピードも意識する必要があります。オートでの撮影で、写真が暗くなるときは、下限シャッター速度の調整しましょう。

基本的にシャッタースピードが遅くなれば遅くなるほど、明るい写真を撮影できますが、その分、手ブレしやすくなるといったデメリットがあります。シャッタースピードが1/8秒程度までなら、手持ちでもブレにくいですね。

下限シャッター速度を速くして撮影

下にある3枚の写真をご覧ください。

下限シャッター速度が速い場合

左から、1/200秒、1/125秒、1/60秒に下限シャッター速度を調整して撮影しています。撮影場所は昼間の室内です。部屋の中には太陽光が入ってきませんが、暗いわけではありません。

1/200秒と1/125秒は、何が写っているのかわかりませんね。1/60秒だと、何とか被写体を確認できますが、それでも、暗すぎます。

下限シャッター速度を遅くして撮影

次は、下限シャッター速度を遅くして撮影した写真です。

下限シャッター速度が遅い場合

左から1/30秒、1/15秒、1/8秒に下限シャッター速度を設定しています。

1/30秒まで遅くすると、被写体が何なのかわかりますが、まだまだ暗いですね。1/15秒まで遅くすると、被写体がはっきりとしましたが、写真全体が暗いです。1/8秒だと、実際の見た目とほとんど変わらない明るさです。さらに下限シャッター速度を遅くして撮影してみましたが、実際のシャッタースピードは、1/8秒よりも遅くなりませんでした。

上で掲載した写真を比較していただければわかるようにシャッタースピードが遅くなるほど写真が明るくなっていますよね。

さらに遅いシャッタースピードの場合は三脚が必要

コンパクトデジカメによっては、夜景や星空を撮影できるモードが搭載されていることがあります。これらのモードに設定すると、シャッタースピードが15秒や30秒といったようにとても遅くなります。

さすがにここまでシャッタースピードが遅くなると、手ブレ補正も役に立たないので、手持ちでの撮影は不可能です。

なので、夜景や星空を撮影する場合は、三脚でカメラを固定する必要がありますし、タイマーを使わなければ、撮影が困難です。本格的に星空を撮影するなら、コンパクトデジカメでは難しいでしょう。

持っていると便利

高倍率ズームのデジカメ

高倍率ズームのデジカメ

コンパクトデジカメ初心者が最もよく使う機能はズームです。できるだけ高倍率のズーム機能が付いているカメラを選んだ方が、撮影の幅が広がります。

ハードディスク

ハードディスク

撮影した写真の保存に便利なのがハードディスク。長年、写真を撮り続けていると膨大な枚数になるので、写真保存用におすすめ。バックアップとしても使えます。

プリンタ

プリンタ

撮影した写真を自宅で印刷。友人に配る写真や年賀状の作成に便利。お店に行って印刷する手間も省けます。